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コラム
          コラム No.18

          音の商標登録

          2012.5.31


           先日のテレビニュースで聞いたところでは我が国の特許庁は2013年の国会で商標法改正案の
          提出をするそうです。それが通れば音や色、動きなども商標登録できることになるようです。


          日本ではこれまで目に見える形のもので動きのないものしか商標登録できませんでしたが、海外
          では音や匂いなども商標登録が可能でした。それで思い出したのは、かつてハーレーダビッド
          ソン社が同社のオートバイのエンジン音を米国で商標登録しようとしたことです。


          このときは録音された特定の音ではなく、ハーレーのV型2気筒エンジンの爆発リズムを楽譜で
          表現して登録しようとしたものですから、異議申し立てが多くあり、結局却下されました。

          私は当時二輪車メーカーで音の研究をしていましたから、経緯をよく覚えています。


          今後海外との取引が増える中で国際標準と合わせていくことは必要なので悪い話ではありませ
          んが、
音や動きとなると侵害を判定するのはこれまで以上に難しくなりそうです。

          登録対象は音について言えばサウンドロゴもありますし、上記のような自動車関係の音もあり
          得ます。例えば最近話題となった接近通報音も該当するでしょう。


          いずれにしてもサウンドデザインの重要性はこれまで以上に大きくなると思われます。うかつ
          に音を作ると他社が登録した音を侵害する危険もありますので、しっかり調べて行わなければ
          なりません。また、特許と同様に防衛的な登録も増えるでしょう。

          工業製品のサウンドデザインをする立場の人間としては今後の動きに注目していきたいと思っ
          ています。



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