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●調査報告

 

 

              マセラティサウンド調査

(マセラティのエンジン音はストラディヴァリウスの音に似ていた ! )

2012.12.20

 

      4.自動車音とヴァイオリンの音の比較

      次に自動車の音と楽器の音を用いた音響心理実験(SD法)の結果

      (記号はM:マセラティ クアトロポルテ、C2:国産ハッチバック、C4:国産2シータースポーツ、

      Vl:ヴァイオリン、Cb:コントラバス、Vc:チェロ、Tb:トロンボーン、Ob:オーボエです)

 

Fig78small2

     .             図7                               図8

 

      図7の横軸はクリエイティブ因子、縦軸は類似性因子(自動車の音らしさを表す)です。この図

      によるとヴァイオリンの音は楽器の音の中で最も自動車の音に似ていて、自動車の音ではM

      (マセラティ クアトロポルテ)の音に近いことが分かります。図8の横軸はクリエイティブ因子、

      縦軸は迫力因子ですが、この図でもMの音は最もヴァイオリンの音に近いことが分かります。

 

      その次の段階ではマセラティと楽器の音を用いて生体情報計測実験を行いました。生体情報

      計測実験の方法は前述の自動車の音の場合と同じで、被験者は20代の13名です。その結果

      は図9と10のようになりました。図9は心電波形のLF/HFの値です。マセラティは楽器の音より

      もストレス負荷が大きく、楽器の中では弦楽器が比較的大きくてヴァイオリンが最もマセラティ

      の値に近いことが分かります。また図10は脳血流を表していますが、こちらはマセラティの値

      と楽器の値はあまり

 

Fig910small

     .             図

      ちなみに実験に用いた音のスペクトログラムは図11のようになります。この図の横軸は時間、

      縦軸は周波数で、音の大きさは色で表示されます。青色が最も音圧が小さく、赤色

      圧が大きいことを表しています。これを見るとマセラティの音は基音とその高次倍音が明

      出ていてヴァイオリンの音と似ていることが分かります。

 

Fig11small2

      .                          図11

 



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