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サウンドデザインラボ合同会社
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●プロジェクト報告

 

 

エンジン音快適化プロジェクト

（自動車のエンジン音は弦楽器の音と同じ特徴があった ! ）

2012.7.9

 

６．考察、まとめ

 

本プロジェクトでこれまでに明らかになったことは次の通りです。

 

・自動車の加速走行時のエンジン音に関する音響心理実験の結果、主観的な音質評価因子

はクリエイティブ因子、迫力因子、スピード因子の三つであることが分かりました。

 

・生体情報計測実験の結果と上記音響心理実験の結果を比較すると、クリエイティブで迫力の

ある音はストレス負荷が小さく、脳を活性化させると考えられます。

 

・自動車の音と楽器音を比較した音響心理実験ではバイオリン、チェロ、コントラバスなどの弦

楽器の音が他の楽器音や自動車の音よりもクリエイティブで迫力があることが分かりました。

ただし、自動車の音と弦楽器の音の差は小さく、似ていることが分かりました。

 

・自動車の音は車種によって音質の違いはありましたが、主観評価で最も弦楽器の音に近かっ

たのは輸入スポーツカーの音でした。また弦楽器の中で自動車の音に最も近かったのはバイ

オリンでした。

 

・自動車の音は次数成分（整数次倍音）と広帯域成分から成っており、そのスペクトルは弦楽

器の音のスペクトルと類似していました。

 

以上のことから自動車のエンジン音は弦楽器の音に似た特徴を有していて、人間に心地よく

感じられていると考えられます。これについては今後さらに詳しく調べていきたいと思います。

 

 

最後に楽器音の収録にご協力いただいた東京音楽大学の皆様に厚くお礼を申し上げます。

またその他様々なご協力をいただいた多くの方々にも感謝致します。

 

 

 

 

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